Fender,ああ高嶺の… [見たもの]
ワタシが中学生の頃だったと思う。
始めはBeatlesやイギリス系のポップ、ロックにはまって、
「エレキギターってかっこいいなぁー」
と毎日真剣に考えていました。
その頃はFender,Gibson の実物なんて見る事もできなかった。
唯一覚えているのは、銀座の山野楽器に展示してあったテレキャスター。
確かピンクのペイズリーとブルーグリーンのペイズリーだったと思う。
目線よりずっと上のガラスケースの中に厳重に飾ってありました。
ゼッタイに絶対に手の届かない、買えないそのギターを見るために、中学生がたまに銀座に行ったりして。まあバス代くらいは持ってたんだろう。
で、ある日、山野楽器のFender商品一覧みたいなパンフレット(カラー)をもらってきた。
そこにはストラト、テレキャスター、ジャズマスター、ジャガー、ちょっと安いムスタング、ブロンコなどのギターと**リバーブ、ベースマンなどのアンプ類が載っていて、それ以来わたしの密かな愛読書(?)となり、ボロボロになっても毎晩眺めていました。
「ひょっとして、オトナになればブロンコくらいは買えるのではないか、、。」
などと考えて。
そう言えば中の写真もふるってて、砂浜でビキニ姿のオネエさんがギターとか抱えちゃってて。
今にして思えば砂浜は逗子、江ノ島あたりの黒砂でなんか暗い。
おねえさんは、今の一般人よりやや頭が大きい、足など太く、短めで、もろ日本人って顔のモデルさん。
それでもビンビン伝わって来ました。
「ああ、、エレキがあったら砂浜でビキニのオネエさん達と…」
今で言うと外車よりずっと高嶺の花だったテレキャスター。
それはそれで楽しかった。